結婚する前に知っておきたい夫婦2人で必要な毎月の最低生活費
結婚して夫婦になるというのは、明るい未来ばかりが広がってキラキラしていると思いますが、現実の生活にはそれとは別の切実な悩みもあります。
その中の一つが生活費です。初めて夫婦2人で生活をするわけですから、毎月の生活にどれくらいの金額が必要なのか気になりますよね。
今回は結婚したての夫婦2人が毎月必要な生活費を実際に住む都市の状況によって考えてみます。
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総務省が発表した生活費の平均は月30万円!?
総務省が毎年調査している家計調査によると、2017年度の1世帯あたりの1か月間の支出の平均は約30万円ということになっています。
この数字には驚くと思いますが、実はこれは大都市の場合で、しかも世帯なので大小かかわらず子供がいる世帯も含まれるということです。
その中から新婚夫婦に必要ない教育費と自家用車の維持費(車を所有しない場合)などを差し引くと、約22万円ということになります。
22万円と聞くと何となくそれくらいかなぁとイメージされる人も多いでしょう。
それでもこれは東京の話であって、住む場所によっては必要なお金と必要でないお金、物価の大小もありますからかなり違ってくると思ったほうがいいでしょう。
都市別でわかる夫婦2人の毎月の最低生活費
では、実際に夫婦生活を始める場所を絞って毎月必要な生活費を算出したらどうなるでしょうか。
大まかに分けて「東京都内」「東京以外の関東都市部、大阪、名古屋、福岡」「車必須の地方都市」に分けて考えてみます。
東京都内に夫婦2人で住む場合
東京都内というのは、物価と家賃が日本で一番高いといってもいいでしょう。その分、収入の面でもほかの都市よりもらえる傾向にあります。バイトの時給ひとつ見ても結構高めに設定されていますよね。
そんな東京で夫婦2人が毎月生活するのに必要な金額の内訳は以下のような例になりました。
東京の生活費内訳 | |
---|---|
家賃 | 100,000円 |
食費(外食込) | 45,000円 |
光熱費・通信費 | 20,000円 |
衣服・美容・日用品 | 20,000円 |
お小遣い・交際費 | 60,000円 |
その他 | 15,000円 |
合計 | 260,000円 |
合計で約26万円という感じですね。少し余裕のある生活だとこれくらいです。
やはり何といっても家賃の高さが目立ちます。夫婦2人で済むなら2LDKくらいは欲しいところですが、そうなると10万円超えになってしまいます。
また、物価が全体的に高いので食費や日用品、交際費やお小遣いなどにも影響が出てきます。
結果的に夫婦2人で26万円ですが、夫婦2人がフルタイムで共働きならばそんなに大変な金額ではないですが、片方が専業主婦(主夫)やパートアルバイトなどの場合は、夫または妻がよほど高収入でない限り大変そうです。
東京都内で生活費を抑えるコツ
- 狭くても快適な家を探す
- 都心部よりやや外側に住む
- ネットで買えるものはネットで買う
東京で生活費を抑えるにはやはり家賃を抑えるのが一番得策です。
東京にこだわるなら多少狭くても良しとして、狭くても快適に過ごせそうな家を探してみるというのも一つの方法です。2LDKから1LDKにするだけでも大幅に家賃が変わってきます。
また、職場が新橋などの都心部にあるとしても、東京は交通網がかなり便利なので、通勤が不便にならない程度なら家賃の安いところに住むというのも一つの方法です。
物価に関しては、Amazonなどのネット通販であれば全国どこで購入しても同じ金額ですし、価格も安いものが多いです。リアル店舗で見つけても衝動買いせずにネットに同じものが売っていないか探してみると節約になります。
そういうわけで最終的に東京で夫婦2人で毎月必要な生活費は以下のようになれば上出来ではないでしょうか。
見直し前 | → | 見直し後 | |
---|---|---|---|
家賃 | 100,000円 | → | 85,000円 |
食費(外食込) | 45,000円 | → | 40,000円 |
光熱費・通信費 | 20,000円 | → | 16,000円 |
衣服・美容・日用品 | 20,000円 | → | 18,000円 |
お小遣い・交際費 | 60,000円 | → | 55,000円 |
その他 | 15,000円 | → | 15,000円 |
合計 | 260,000円 | → | 229,000円 |
東京以外の大都市に住む場合
東京の中心は家賃や物価が突出して高いので、それ以外の大都市(横浜、大阪、名古屋、福岡など)に住む場合は少し生活費は抑えられるでしょう。
場所によっては物価も安いですが、給与面でも東京よりは低くなってきますので、実感としては東京とあまり変わらないこともあります。
そんな大都市で夫婦2人が毎月生活するのに必要な金額の内訳は以下のような例になりました。
大都市の生活費内訳 | |
---|---|
家賃 | 80000 |
食費(外食込) | 40,000円 |
光熱費・通信費 | 20,000円 |
衣服・美容・日用品 | 15,000円 |
お小遣い・交際費 | 50,000円 |
その他 | 15,000円 |
合計 | 220000 |
合計で約22万円という感じですね。
東京と違って家賃がかなり抑えめになります。80,000円あれば夫婦2人で快適な2LDKの物件を探すことも可能になります。
物価に関しても少し抑えられるので、東京よりは家計を圧迫することはないでしょう。
ただし、住む場所によっては交通の便が悪いところもあるので、車が必要になってくると維持費として大きく負担がかかってきます。
特に住宅密集地だと駐車場が少なく、駐車場代が1万円以上するところも多くなります。
大都市で生活費を抑えるコツ
大都市でも探せば生活費を少なく抑えることができる場所はたくさんあります。
大都市で一番費用がかかるのはやはり車を所有するかどうかということになります。子供がいると車があると便利ですが、夫婦2人だけの場合、大都市では必ずしも車が必要というわけではないでしょう。
交通網もある程度は発達していますので、駅に近いところに住むようにすれば、普段の通勤には車を使用せずに済みます。車に乗りたいときはカーシェアリングやレンタカーなどを賢く利用していけば生活費は抑えられるでしょう。
レンタカーなどを簡単にさがせるのも大都市の魅力ですからね。
そういうわけで最終的に大都市圏で夫婦2人で生活するために必要な金額は20万円以下にできればいいですね。
車必須の地方に住む場合
地方の魅力は何といっても家賃が安いことですよね。大きな借家でも数万円程度で借りられることもあります。
ただ不便な点としては、交通網が必ずしも便利ではないので生活に車が必要になってくるということが多いです。
また、働く場所も少なく、平均的な給与はやはり都市部に比べて低くなる傾向にあります。
そんな地方で夫婦2人が毎月生活するのに必要な金額の内訳は以下のような例になりました。
地方の生活費内訳 | |
---|---|
家賃 | 65,000円 |
食費(外食込) | 35,000円 |
光熱費・通信費 | 20,000円 |
衣服・美容・日用品 | 13,000円 |
お小遣い・交際費 | 40,000円 |
その他 | 25,000円 |
合計 | 198,000 |
合計で20万円を切る感じですね。
さらにその他の項目には車の維持費も含まれているので、車を所有してこの金額になります。ただし車の購入のためのローンは換算していません。
家賃が突出して安いですが、さらに田舎のほうになるともっと安く広い物件があるでしょう。
地方で生活費を抑えるコツ
地方の場合はある程度都会な場所もあれば、のどかな田舎ということもあるので、一概にどうすればいいというのは千差万別です。
それでも車が生活の足に欠かせないので、車の維持費をどう抑えるかというのがポイントでしょうか。
それよりも仕事の選択肢が大都市よりは少なくなってくるので、仕事の満足度や収入アップに尽力するというのが正しいかもしれません。
夫婦のお金の管理方法を話し合っておこう
結婚するときに相手の収入や貯金額を正確に把握している人は少ないです。
とくに夫婦共働きの場合は、夫婦2つの口座をどのような割合で生活費として運用するのか悩ましいところです。
まずは二人で十分に話し合って、生活費の運用ルールを決めておきましょう。
一般的には3パターンの管理方法があります。
- 妻が一括管理する
- 夫が一括管理する
- 夫婦個別に管理し、生活費を一定額出し合う
こればかりはやってみないとうまくいくかどうかわかりませんが、基本的にはお金の管理が上手なしっかり者に任せるのが良いでしょう。
また、特に男性に多いですが、多趣味な人の場合は結婚してもどんどんお金を使ってしまう場合があるので、散在しそうな人には任せないほうがいいかもしれません。
以下の記事も参考にしてみてください。
未来の住宅購入や育児に備えて節約しておこう
結婚はゴールではなく人生のスタートという表現もあります。
結婚してから待っている未来には住宅購入や出産・子育てなどお金もかかるけど幸せなイベントが盛りだくさんです。
そのためにも結婚式で浮かれたあとは、現実の生活を堅実に節約してしっかりとお金の運用をしていきたいものです。