旦那の小遣い論争を終わらせる!夫婦納得の小遣いの決め方
日本では小遣い制にしている夫婦が多いと思いますが、旦那さんの小遣いの金額を決める方法はどうしていますか。
旦那はいつも小遣いを上げてくれと頼んでくるという家庭も多いでしょう。それで夫婦喧嘩になってしまうという話もよく聞きます。
今回は旦那さんの小遣いの金額を揉めずに決める方法をご紹介します。
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旦那の小遣いの平均37,873円は当てにならない
新生銀行の調査「2016年サラリーマンのお小遣い調査詳細レポート」によりますと、旦那さんのお小遣いの全国平均は37,873円ということになっています。
これが多いのか少ないのかということですが、夫婦によってお小遣いで購入するものがそれぞれ異なるので、あくまで参考程度にとどめておくのがいいでしょう。
ある家庭ではランチ代を含むかもしれないし、衣服代も含むかもしれない、いやいやうちでは食費は別に渡しているという家庭もあるでしょう。
そんな千差万別のルールで決められたお小遣いの平均というのは、やっぱり当てにならないと思います。(新生銀行の調査ではランチ代を含むとしています)
出典:2016年サラリーマンのお小遣い調査詳細レポート|新生銀行
旦那の小遣いの金額で揉める理由
旦那のお小遣いの金額を決めるときに揉めるのには理由があります。
夫は自分で使いたい金額を考えて主張していると思いますし、妻は妻で家計全体の中からやりくりするのに最適な小遣いの金額を決めていると思います。
お互いの主張の妥協点を見つけて、お互いが納得するにはまず揉める理由を知ることから始めましょう。
よそ様の小遣いと比較している
まずよくあるのが、よその家庭のお小遣いの金額を参考にしている場合に揉めやすいです。
夫側の主張としては、部下の若いやつのほうが小遣いが多いとか、全国平均はこれくらいだから自分の小遣いは少ないとか言いますよね。
妻側の主張としては、隣の旦那さんの小遣いはこれくらい、お向かいの旦那さんの小遣いは収入の1割、などよその家庭の意見を参考にして、しかもできるだけ小遣いを低く抑えている家庭を参考にしてしまいがちです。
つまり、夫は小遣いが多い人をみて「これくらいにしてくれ」、妻は小遣いを抑えている人をみて「いや、これくらいで足りるでしょう」というわけです。
これではいつまでたっても平行線のままで納得はできません。よそはよそ、うちはうち、他人を参考にせず自分たちの収入や家族構成にあった小遣いの金額を設定するべきでしょう。
小遣いに何でもかんでも含ませている
夫が小遣いを少ないと感じている理由のひとつに、小遣いという名目の中に食費や飲み代、衣服代など何でもかんでも入っている場合があります。
小遣いの満足度を上げるには、自分が本当に欲しいと思ったものを買えるという物欲を満たす快感が必要なのです。
妻の小遣いが少なくても不満が少ない理由もそこにあって、妻は例えば柔軟剤を買う場合に自分の好きな匂いのものを買うことができます。それは小遣いの中からではなく家計の中から日用品費として買うのですが、自分が欲しいと思ったものを買えているので物欲をある意味で満たしています。
普段のスーパーでの買い物はその感覚の連続なので、小遣いが少なくても不満が出にくいのです。
一方、夫のほうは小遣いから特に欲しいと思っていないお弁当を買い(欲しい弁当は高い)、付き合いで仕方なくいく飲み会代を払ったりして、欲しくないもので小遣いがなくなっていくので満足度が低くなってしまうんですね。結局自分が本当に欲しいものを小遣いでは買えないということが不満につながっています。
一か月のお金の使い道を洗い出す
旦那さんの小遣いの満足度を上げるには、自分が好きなものを買えたという実感が湧くようにしなければなりません。
そのためには旦那が欲しくて購入しているものと、仕方なく支出しているものを洗い出すというのがいいでしょう。
欲しくて購入しているもの
旦那が趣味や趣向品など、欲しくて購入しているもの(または購入したいもの)で、ひと月にどれくらい必要かを洗い出しましょう。
これらは物欲を満たすものなので、満足度を上げるものになります。
もちろん旦那さんの言い分を全部聞き入れると大変な金額になってしまうので、あくまで家計を圧迫しない程度に洗い出してください。
仕方なく支出しているもの
旦那さんが毎日仕方なく支出している項目を洗い出してみてください。
ランチ代や飲み代(付き合い)、ワイシャツやネクタイなど仕事に必要なものなどです。
これらは旦那さんが小遣いと一緒にすると不満を抱いてしまう項目です。
本当の小遣いの金額を決める
旦那さんが満足する小遣いというのは、小遣い全部好きなものや欲しいものが買えたという実感にあります。
ということは、小遣いと定義して渡すお金というのは、欲しいものが買える金額ということになります。
小遣いは趣味・趣向品のみにする
旦那さんが欲しくて購入しているものを洗い出したら、その金額を「お小遣い」として支給するようにします。
例えばテレビゲームが趣味の人なら2か月に1本くらい新作ゲームを買うとすると、ひと月では約4,000円でいいことになります。
これはゲームだけの金額なので、趣味ではないけど買いたくなるもの(コーヒーとかおつまみとか雑誌とか本とか)のお金を加味して、ひと月10,000円にするというような感じです。
もちろん今までランチ代や飲み代を小遣いに含んでいた場合には、この「お小遣い」の金額はかなり少なくなって当たり前です。
でもそれでいいんです。「このお金はあなたが好きなものを買っていいものだよ」という大義名分が大事なのです。
食費・飲み代は必要経費として渡す
旦那さんが毎月仕方なく支出しているランチ代や飲み代に関しては、毎月どれくらい必要かを洗い出し、その分を小遣いとは別に渡します。
旦那さんはその中から必要経費として支出するイメージになるので、小遣いからお金が取られているという感覚が少なくなります。
例えばランチ500円×22日出勤であれば11,000円、飲み会5,000円が月2回程度なら10,000円、合わせて21,000円を必要経費としてお小遣いとは別に支給します。
必要経費を自分で節約すれば、それを好きなものが買える「お小遣い」に足すことができるので旦那さんの節約モチベーションも上がります。
ただし、晩酌といって家でお酒を飲みすぎる人などは、一定以上のお酒は趣向品として小遣いの中から出してもらうなどしたほうがいいでしょう。
その他の必要経費も考えよう
食費や飲み代は毎月必ず必要なのですが、仕事に必要な靴や衣服、作業着、車を使う人はガソリン代や洗車代などをお小遣いに入れていた場合には、必要経費として別に分けます。
これらは毎月必要ではないので年間予算のような考え方にするといいでしょう。また、旦那さんに渡す必要はなく、妻が管理していて必要な時に渡すというようにすると使いすぎるということもないでしょう。
世帯収入と生活費のバランスを考える
上記の考え方でも最終的には世帯収入と生活費のバランスを考えて決める必要があります。
そこは夫婦でしっかりと話し合って納得のいく点を決めていきましょう。