夫か妻かどっち?夫婦の財布とお金の管理がうまくいくコツ
結婚するときにお互いに話し合いをしなければならないのがお金の管理方法です。
日本人のほとんどの夫婦が結婚するまでお互いの給料や貯金額を知らないという場合が多いので、お金に関して新婚早々揉めるケースも少なくありません。
そこで夫婦の財布のヒモはどちらが握るのがいいのか、夫婦の関係や性格などによってメリット・デメリットを考えていきます。
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日本人夫婦のほとんどは妻が家計を握っている
統計では日本人の夫婦の65%が家計を妻が管理しているという結果になっています。
特に夫の収入が家計の主になっている場合はその傾向が顕著です。一方、夫婦がフルタイムで共働きの場合には、家計を別々に管理している夫婦も増えていっているようです。
出典:明治安田生命保険相互会社アンケート調査より
共働き夫婦の家計管理
共働き(この場合は夫婦共フルタイムの就業)夫婦の場合は、子供がまだいない家庭も多く世帯収入的には余裕があるところが多いです。
その場合はお互いがそれぞれのお金を管理しているところが多いようです。
共働き夫婦の妻が家計を管理する場合
妻が家計を管理するというのは、夫婦の口座両方を妻が管理をして、そこから夫へお小遣いを渡したり、光熱費や生活費を払うというものです。
妻が管理するメリット
- 夫が多趣味な場合、浪費を防ぐことができる
- 妻が倹約家なら貯蓄がしやすい
- 家庭全体のお金の流れを把握できる
妻が管理するデメリット
- 夫が家計に無関心になる(資産管理が妻任せになる)
- 小遣い制だと夫の仕事のモチベーションが下がる
- 妻が浪費家なら貯蓄ができない
- 妻は仕事をしながら家計も管理するので大変
妻の管理でうまくいかせるコツ
共働き夫婦で妻が家計を管理する場合には、第一に妻が無駄遣いをしないしっかり者であるということが大前提です。
そのうえで夫がお金に無関心にならないように、家計や資産運用のことなどを家計簿を見せるなりして、夫婦で情報共有することが大切です。
また、比較的お金に余裕が生まれる場合は仕事への意欲が低下しないように、ボーナスや残業などで増えた収入分はお互いのお小遣いなどに上乗せするなど工夫が必要です。
共働き夫婦の夫が家計を管理する場合
夫が家計を管理するというのは、夫婦の口座両方を夫が管理し、そこから妻へ必要な分のお金を渡したり、光熱費や公共料金などを引き落としたりします。
夫が管理するメリット
- 夫が資産運用などに精通していれば増やしたりできる
- 妻が家事や育児に集中できる
- 一元管理することでお金の流れを把握しやすい
夫が管理するデメリット
- 夫が多趣味な場合、浪費してしまいがち
- 妻が夫の収入を知ることができず不信感が出る
- 夫が忙しい場合、妻がお金を自由に出し入れできない
夫の管理でうまくいかせるコツ
共働き夫婦の夫が家計を管理する場合は、夫がお金の管理が得意だったり、資産運用の知識があったりするとうまくいきやすいです。ただ、その場合でも妻も働いているわけですから、お小遣いなど使えるお金をあまり締め付けすぎないのが大切です。
また、男性のほうが趣味などにお金を使いやすい傾向にあるので、毎月に貯蓄にまわす額などを妻と共有しておいたほうが、妻から不信感を抱かれずに済みます。
共働き夫婦二人で個別に家計管理をする場合
夫婦が二人ともフルタイムで働いている場合、個別にお金を管理するという夫婦も多いです。
片方が固定費(家賃や光熱費、通信費など)を支払い、妻が流動的な生活費を支払うという分担制にする場合と、夫婦で管理する口座を用意して、毎月決まった額をその口座に入れて、そこから生活費を払うという場合があります。
二人で別々に管理するメリット
- お互い自由に使えるお金が増えるので生活満足度が上がりやすい
- 収入が増えると自分のお金が増えるのでモチベーションが上がる
- 夫婦全体の資産がわかりにくくなる
二人で別々に管理するデメリット
- 自由に使えるお金が多くなる分、支出が増え貯蓄ができにくい
- 共同の口座のお金の使い道でもめることもある
- どちらかが仕事を辞めたりした場合に不満が起きやすい
個別の管理でうまくいかせるコツ
個別にお金を管理する場合は、まず二人の収入に大きな差がある場合は負担する割合を話し合って不公平感がなくなるようにしたほうがうまくいきます。
また、共同口座を作る場合は、その口座に入れたお金の使い道に関して夫婦で話し合って、夫婦のどちらかが共同口座を管理するというのがいいでしょう。
個別に管理する場合、お互いの収入などが分かりにくくなり、全体の資産の把握もしにくいので、ある程度はお互いの情報を共有しておくほうがいいかもしれません。特にマンションや一戸建てなど大きな買い物をするときには話し合いが必要でしょう。
妻が専業主婦(またはパート)家庭の家計管理
夫の収入が多い夫婦の場合は、妻が管理する場合と夫が管理する場合でパワーバランスが随分違います。
専業主婦の妻が家計を管理する場合
夫の収入が入る口座を妻が管理して、小遣いを夫に渡し、生活にかかるお金を妻が管理するという家庭では妻が大きな力を握っている場合が多いです。
妻が管理するメリット
- 家のことをわかっている妻が管理することで運用しやすい
- 妻がしっかりしていれば貯蓄もできる
- 夫が多趣味な場合に無駄なお金を使わせない
- 節約した分、妻が自由にできるお金が増える
妻が管理するデメリット
- 妻がお金にルーズな場合は貯蓄ができない
- 小遣いが少ないと夫の仕事への意欲が低下する
- 夫がクレジットカードや電子マネーでお金を使ってしまうこともある
妻の管理でうまくいかせるコツ
妻が家計を管理する場合、夫は生活費や固定費、貯蓄額が把握しにくくなってしまうというのが一番の問題です。そうならないために、妻が管理する場合でも毎月どれくらい何にお金を使っているのかを夫に説明することが大切です。
また、夫に小遣いを渡すスタイルの場合は、夫の仕事への意欲が低下したり、(趣味などにお金が使えないことで)ストレス解消がうまくできなかったりする場合もあるので、ボーナス時や残業手当などがあった場合には小遣いを上乗せするなどの工夫があるとよいでしょう。
収入が多い夫が家計を管理する場合
夫が収入の中から生活に必要な分を妻に渡すというのがこのパターンです。
夫が管理するメリット
- 毎月の生活費が固定されているので余計な支出が抑えられる
- 妻が節約すれば、妻が自由にできるお金ができる
夫が管理するデメリット
- 妻が夫の収入、家庭の資産を把握できない
- 妻が自由にできるお金が少ないと不満が出る
- 夫だけ趣味にお金をかけると貯蓄ができない
夫の管理でうまくいかせるコツ
夫がお金を管理する場合、夫婦間での夫の力が強くなる傾向があります。しかし、家庭内の生活費や教育費など、実際に家庭のお金のやりくりは妻が行うので夫は妻の意見をしっかりと聞いて、都度生活に必要な金額を見直すことが大切です。
また、夫が自分で自由に使うお金が増えると妻側の不満が大きくなるので、夫が趣味などにお金を使った場合は、妻にもお小遣いを渡すなど思いやりが必要でしょう。
夫婦のお金の管理まとめ
共働き夫婦と専業主婦がいる夫婦に大きく分けましたが、収入の大小や夫婦それぞれの性格や資質によってもお金の管理の方法は夫婦によって千差万別です。
それぞれの家庭に合った管理の方法があるので、これらのことを参考にして夫婦でしっかりと話し合って決めるのが一番良いでしょう。
結婚するまでお互いの貯蓄額や収入などを知らなかったという人が多いですから、夫婦円満で暮らしていくためにもお互いに意見を言い合える関係を築けるようにしたいですね。