これってモラハラ?旦那の言葉の暴力を感じたらチェックしてみよう
芸能人夫婦のニュースなどでモラハラ(モラルハラスメント)のことを知ったという人もいるのではないでしょうか?
実はモラハラというのは、加害者も被害者も自分ではモラハラしている(されている)とわかりにくいということがあります。
気づいたときにはもうかなり夫婦関係がボロボロになっているということが少なくありません。
これってもモラハラかも? と思った人は旦那の言動をチェックしてみてください。
Contents
モラハラの定義
モラハラとは「モラルハラスメント」の略で、簡単に言えば言葉や態度による暴力をするということです。
パワハラとも似ていますが、パワハラは職場の上司と部下の関係で起こるもので、人前で責めたり責められたりと周囲も気づきやすいという特徴があります。
一方モラハラは、被害者と加害者しかいない密室、つまり家庭内で行われることが多く、周囲が気づきにくいという特徴があります。さらに被害者と加害者ともに自分がモラハラをしている(されている)と気づきにくいというのも厄介です。
モラハラと気付けない妻の性格
モラハラに気付いたときには妻はすでに精神的にかなりのダメージを受けていることが多いです。
これはモラハラを受けやすい妻(被害者)の性格にあります。
モラハラを提唱したフランスの精神科医によりますと、モラハラを受けやすい被害者像を次のように分析しています。
- 良心的で罪悪感を持ちやすい
- 何事も自分が悪いと考えやすい
- 自分の主張より秩序を優先する
- 奉仕するのが好き
- 奉仕されるのは気が引ける
- 嫌な仕事も断らない
- 真面目すぎる
こういった性格の人は、夫のいうことは正しい、正しいと思わないまでも一理あると思ってしまいがちなので、夫が怒るのは私にも原因があるのではないかと思ってしまうのです。
そうなると夫にモラハラされていることに気付かず、いつまでも精神をすり減らしていくことになってしまいます。そして、気付いたときには心身ともにボロボロになっていることも。
あれ?これって私のことでは・・・と思った人は要注意です。
モラハラかも?旦那の言動チェック9項目
旦那のモラハラを疑っているのなら次の9個の項目をチェックしてみてください。
モラハラをする旦那がやりがちな言動をまとめています。
些細なことでも怒りが大きい
モラハラをする人の特徴は、非常に小さなことでも怒りが大きいということがあります。
例えば料理の味が少し薄いだけで激高して怒鳴りつけたり、取り込んだ洗濯ものの畳み方が違ったりしただけで怒鳴ったりするというものです。
「そんなに怒らなくても・・・」と思うことがあれば怪しいです。
誹謗中傷される
非情に怒りやすいモラハラ夫ですが、怒ったときに誹謗中傷してくるのもモラハラ夫の特徴です。
「どんな育てられ方をしたんだ!」「だからお前はバカなんだ」「何の役にも立たないな」など、思いやりのかけらもない言葉を浴びせかけられたら要注意です。
怒りが数日収まらない
怒りやすいモラハラ夫ですが、一度怒るとなかなか収まらないのも特徴です。
どんな些細なことが原因で不機嫌になりだしても、それが2日、3日続くのは当たり前、ネチネチと言ってくる場合もあれば、完全無視を決め込むこともあります。
しかも謝っても許してくれないどころか、火に油を注いだようにさらに怒ることもあります。
なぜ怒っているかわからない(言わない)
モラハラ夫は不機嫌になりやすいのですが、それに気付いて「どうしたの?」と聞いても教えてくれないのも特徴です。
「そんなこともわからないのか」と怒られる場合もありますし、自分で気付けと言わんばかりに無視をし続ける場合もあります。
自分ルールが絶対
モラハラ夫の特徴の一つに、自分ルールを曲げられると怒るということがあります。
例えば料理の味付けにこだわっていたり、調味料のメーカーにこだわっていたり、お風呂の湯加減や入浴時間、ベッドのシーツを替えるタイミングなど、とにかく細かいルールがあり、しかも自分でせずに妻がそれを守るのが当たり前だという態度をとります。
妥協することはなく、「俺の言うとおりにしてればいい」と言わんばかりの態度になります。
これは例え妻や子供が病気になろうとも、洗濯や料理は妻がやるもの、子供の世話は妻がやるものというルールのもと、モラハラ夫は手伝おうとしません。
絶対に謝らない
モラハラ夫は絶対に自分が悪いと認めません。そして自分が悪くても謝りません。
それは全部人や物のせいにして、あくまで自分は悪くないと主張します。そればかりか、「あなたが悪い」と指摘した妻に怒りをぶつけてきます。
これは心の奥底では悪いことをしたと理解しているのですが、妻と自分の主従関係を壊さないために威圧的な態度をとるのです。
束縛が強い
モラハラ夫は一見妻が嫌いで突き放しているような態度をとるのですが、なぜか束縛が強いという人が多いです。
これはモラハラ夫の多くは自分に自信がなく、コンプレックスを持っていることが多く、妻に別れを切り出されることを恐れているのです。
だから妻が自分以外の男性になびかないように、そこは束縛して自分の支配下に置き続けようとするのです。
いい夫と周りから言われる
モラハラ夫の厄介な部分の一つに、妻以外の他人に対して非常に人当たりがいいということがあります。
これは妻に精神的圧力をかけるのとは裏腹に、実は外ではとても他人の評価を気にしていて上司や周りの人に意見を合わそうとする性格なのです。
外で自分の主張や意見を言わない(抑えている)かわりに、家では暴君のごとく偉そうにふるまっているということです。
だから、周りの人から見ると「とてもいい人」に見えてしまうので妻は混乱します。
メンタルが弱い
周りからいい人と見られるということは、逆に言えば人の目を気にしすぎているからとも言えます。
そういうモラハラ夫は、実は打たれ弱い人が多く、自分の主張に反感を持たれるのが嫌だから周りに合わせるのです。
そのストレスが家庭内で何も抵抗しない妻に高圧的な態度をとることにつながっています。
モラハラを回避する方法(解決にはならない)
モラハラ夫が元に戻る可能性はとても少ないといわれています。
なぜならモラハラ夫はまず自分がモラハラをしているという認識がないからです。自分は正しくて妻が悪いと決めつけているので、その悪い妻に指摘されたところで改心することはありません。
しかし、回避する方法ならあります。心身をすり減らさないためにできることを紹介しますが、完全解決にはならないということを頭に入れておいてください。
夫に従う・夫を立てる
モラハラ夫は家庭内では自分がルールだと思っています。したがってそのルールを守っていれば基本的には怒られません。
さらに夫は家庭内で一番上の立場にいたいわけですから、夫を立てて3歩下がって歩く妻を演じればモラハラの回数は減るでしょう。
ただこの方法は、結局夫のモラハラによる精神的負担は軽減されるかもしれませんが、自分のアイデンティティを崩壊させる恐れがあるので、いずれにしても心身が疲れたら根本的な解決方法に移るのがいいでしょう。
無視する・スルーする
モラハラ夫というのは、身体的な暴力は行わないので、言葉による罵詈雑言を受け流すことができれば少しは負担が軽くなります。
とりあえず聞くふりをしておいて、あとは触らぬ神に祟りなしというように、できるだけ夫に近づかないようにしましょう。
自分は悪くないと強く意識する
モラハラ夫の被害に遭いやすい妻というのは、最初に書いたように「自分が悪いかも」と思ってしまう性格にあります。
夫から何か言われた場合には、それを論理的に考えて「私は悪くない、夫が悪い」という結論をきちんと導きだしましょう。
自分で結論を出しても「自分が悪いかも」と思ってしまう場合には、友人などに「どんなことで、こんなことを言われた」ということを話してみましょう。客観的に見られると、自分の夫がモラハラ夫だと気付けることがあります。
友人がいない場合でも、ネットのYahoo知恵袋などで同じような人がいないか、または自分で実際に相談ごとを書き込みしてみるなどでもいいと思います。
自分が悪くないと思えれば、モラハラ夫の理不尽な言動にも心がやられることが少なくなります。
モラハラ夫の根本的な解決方法
モラハラ夫は自分がモラハラをしていることに気付かず(気づいていても認めない)、指摘される妻が悪いという態度を崩しません。
したがって、夫が改心してモラハラをやめるという解決方法はあまり期待できないと思っていいでしょう。
被害者である妻が一人で解決するのも、心身的にダメージを受けている状態では難しいところがあります。そういう時には専門の機関に相談するのが一番です。
どんな些細なことでもいいので、無料の相談窓口があるので相談することをお勧めします。
婦人相談所に相談
婦人相談所というのは売春防止法第34条に基づいて、各都道府県に必ず一つ設置されることになっています。
元々は売春に関わる女性の相談や保護の施設として始まったものですが、現在は配偶者暴力防止法などができたとことから配偶者暴力相談支援センターとしての機能も果たしています。
厚生労働省が管轄しており無料での相談を受け付けています。
婦人相談所のページの下部の婦人相談所一覧より各都道府県の相談窓口の電話番号がわかります。
女性センターに相談
女性センターも内閣府が設置している施設です。
女性の地位向上や女性の社会参画など女性が抱える問題全般についての情報提供や相談、研究をしています。
女性センターのページの下部にある各都道府県の相談窓口から連絡先がわかります。
配偶者暴力相談支援センターに相談
こちらは配偶者暴力についての支援を中心に活動している施設です。
上記の婦人相談所や女性センターと連携しており、相談機関の紹介やカウンセリング、被害者の安全確保や保護などを行っています。
配偶者暴力相談支援センターのページの下部に施設の場所の一覧があります。
法テラスに相談
法テラスは国が設置した公的な機関で、法律に関する相談を無料で行うことができます。
上の婦人相談所や配偶者暴力相談支援センターに相談して、離婚など具体的な対策を行う際に法律的にどのようにすればいいかわからない場合に相談するといいでしょう。
こちらは法律全般に関して相談できるので、モラハラや配偶者暴力の専門ということではありません。
まとめ
加害者であるモラハラ夫も自覚がないことが多いですし、被害にあっている妻も自分が悪いと自身を責めてしまってモラハラに気付かないということが多いです。
妻も夫もモラハラについての知識を頭に入れて、未然に防げるというのが理想です。
もし、自分の夫や友人の夫にモラハラの疑いがある場合はすぐに専門機関に相談しましょう。