赤ちゃんの名前最新の傾向とランキング!名付け時の注意点も紹介
結婚式の次に大きなイベントといってもいいのが赤ちゃんの妊娠・出産ですよね。
そして、愛しい子供に名前を付けるのが夫婦の楽しみでもあります。
名前には時代によって流行があり、流行りに乗っかってつける人もいれば、流行りに逆行してつける人もいるでしょう。そうやって年々名前の傾向が変わっていきます。
今回は2017年の名前ランキングと、名前を付ける時に気をつけたいことをご紹介します。
Contents
2017年の赤ちゃんの名前ランキング
まずは2017年のトップ5の名前を男の子と女の子でそれぞれ見てみましょう。
順位の出典:2017年 赤ちゃんの名前ランキング(名前ランキング)|たまひよ
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
1位 | 大翔(ひろと) | 陽葵(ひまり) |
2位 | 蓮(れん) | 葵(あおい) |
3位 | 樹(いつき) | 陽菜(ひな) |
4位 | 悠真(ゆうま) | 結衣(ゆい) |
5位 | 陽太(ひなた) | 凛(りん) |
トップ5だけで言えば、ここ数年微妙な順位変動はあるものの、そこまで変化があるわけではありません。おそらく最近よく見る名前があがっていると思います。
男の子の名前の傾向
トップ5だけを見ればここ数年そんなに変わっていない印象を持ちますが、トップ50くらいまで見ると新しい傾向の名前も見受けられてきます。
大翔(ひろと) | 蓮(れん) | 樹(いつき) | 悠真(ゆうま) |
陽太(ひなた) | 蒼(あおい) | 湊(みなと) | 颯真(そうま) |
陽翔(はると) | 奏太(そうた) | 朝陽(あさひ) | 颯太(そうた) |
岳(がく) | 悠斗(ゆうと) | 結翔(ゆいと) | 碧(あおい) |
大和(やまと) | 陽大(ひなた) | 悠人(ゆうと) | 奏汰(かなた) |
悠(はる) | 悠翔(ゆうと) | 瑛太(えいた) | 陽向(ひなた) |
悠生(ゆうせい) | 颯(はやて) | 翔太(しょうた) | 翔(しょう) |
新(あらた) | 歩(あゆむ) | 葵(あおい) | 蒼太(そうた) |
大智(だいち) | 陸(りく) | 陽(はる) | 絢斗(あやと) |
旭(あさひ) | 蒼士(あおと) | 結斗(ゆいと) | 奏多(かなた) |
碧斗(あおと) | 匠(たくみ) | 悠希(ゆうき) | 遥斗(はると) |
颯人(はやと) | 晴(はる) | 蒼真(そうま) | 湊太(そうた) |
壮真(そうま) | 翔真(しょうま) | 結人(ゆいと) | 蒼空(そら) |
全体を見ると漢字一文字の名前が多いことがわかります。
使っている漢字に注目すると「悠」「翔」「陽」「颯」「斗」などが人気ですね。
読み方に注目すると、最後に「と」をつけるのが最も多く、続いて最後に「た」をつけるのが多いです。
キラキラネームが流行っていた頃に比べると当て字っぽい読み方は減って、比較的読みやすい名前になってきています。音の響きや発音に重きを置いているという感じですね。
また、「あおい」「ひなた」「そら」「はる」など女の子にも多い名前を男の子につけるように、男女の差がなくなってきているというのもうかがえます。
昔に比べると名前に(偉大になれとか、立派になれというような)親の期待とか希望を乗せることがほぼ無くなって、どちらかといえばとにかく健康に伸び伸び育ってくれればいいという願いが込められているような気がします。これはパパママ世代が今の社会の未来に希望があまり持ててない裏返しかもしれません。
女の子の名前の傾向
女の子も同じようにトップ50くらいまで見ると傾向がわかってきます。
陽葵(ひまり) | 葵(あおい) | 陽菜(ひな) | 結衣(ゆい) |
凛(りん) | 咲良(さくら) | 結菜(ゆいな) | 結愛(ゆあ) |
心春(こはる) | 杏(あん) | 紬(つむぎ) | 莉子(りこ) |
芽依(めい) | 凜(りん) | さくら | 美月(みつき) |
あかり | 澪(みお) | 楓(かえで) | ひかり |
結月(ゆづき) | 芽生(めい) | 咲希(さき) | 琴音(ことね) |
ひまり | 莉央(りお) | 彩葉(いろは) | 花(はな) |
琴葉(ことは) | 心結(みゆ) | 美桜(みお) | 心晴(こはる) |
杏奈(あんな) | 美咲(みさき) | 桜(さくら) | 柚希(ゆずき) |
美結(みゆ) | 莉緒(りお) | 愛莉(あいり) | 結(ゆい) |
心陽(こはる) | 華(はな) | 美織(みおり) | 栞奈(かんな) |
栞(しおり) | 朱莉(あかり) | 優奈(ゆうな) | 彩羽(いろは) |
和奏(わかな) | ひなた | 玲奈(れな) | 悠乃(ゆの) |
女の子の最近の名前の傾向としては、音の響きや可愛さが最優先にされているということがわかります。漢字が違うけど読み方が同じものが多いのがそれをよく表しています。
使っている漢字に注目すると「結」「心」「葵」などが人気です。また、男の子同様に漢字一文字の名前も人気があります。
読み方に注目すると「あ」「ゆ」「め」「り」「な」が多く、柔らかいふわっとした読み方が多いですね。
男の子の名前と同様に昔ほど(清く正しく美しく)のような、希望や期待を込める名前が少なくなっていて、さらに男の子よりもっと名前に意味を持たせない傾向にあり、音の響きや発音のほうに重きをおいています。
まず響きのいい名前を決めてから漢字を当てるという人が多いということでしょうね。
パパママの時代に流行った名前は何?
流行の名前というのはここ10年くらい同じような傾向にありますが、さすがにそのパパやママが生まれたときの名前の傾向というのは今とは全く違うでしょう。
参考のためにパパママ時代の名前の傾向を見てみましょう。厚生労働省の統計によると初産の年齢の平均は約30歳ということなので、30年前の1987年の名前を見てみましょう。
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
第1位 | 達也(たつや) | 愛(あい) |
第2位 | 拓也(たくや) | 愛美(まなみ) |
第3位 | 翔太(しょうた) | 沙織(さおり) |
第4位 | 大輔(だいすけ) | 彩(あや) |
第5位 | 健太(けんた) | 美穂(みほ) |
第6位 | 和也(かずや) | 香織(かおり) |
第7位 | 翔(しょう) | 麻美(あさみ) |
第8位 | 直樹(なおき) | 恵(めぐみ) |
第9位 | 大樹(だいき) | 麻衣(まい) |
第10位 | 亮(りょう) | 舞(まい) |
やはり30年も前となると全く名前の傾向が違いますね。
男の子の名前に濁点のある「だ」「ず」とかが使用されているのが印象的です。また、女の子でも「愛」「彩」などの漢字は今も昔も人気があったんですね。
赤ちゃんの名前をつけるときに気をつけたいこと
実際に赤ちゃんの名前を決めるときには、夫婦で一生懸命考えると思います。
その過程で気をつけたいことや参考にできることをまとめてみました。
名前に使える漢字、使えない漢字
名前に使える漢字には実は制限があります。漢字全体としては18万個以上あるのですが、実際に名前として使える漢字は約3000文字になります。
その基準としては「常用漢字」と「人名漢字」です。その中に入っている漢字ではないものを名前に使用すると役所に出生届が受理されないことになります。
漢字を選ぶときには「常用漢字」「人名漢字」の中から選ぶようにしましょう。
また、常用漢字や人名漢字の中にあっても「悪魔」のような組み合わせの場合は、子供の社会的影響から受理されないこともあるので注意が必要です。
その他、ひらがなのみ、カタカナのみは名前として受理されますが、ローマ字は不可となっています。
誰でも読める名前、読めない名前
数年前にキラキラネームなどと世間で騒がれていた名前があります。
正義(じゃすてぃす)、姫心愛(ぴゅあ)、愛理(らぶり)など、本来の漢字のよみをまったく無視して当て字としてつけられた名前です。
基本的には常用漢字や人名漢字を使っていれば、よみはなんでもいいというのが現状なので、気にならない場合はそれでも構いませんが、つける際には子供が高校生になった姿、社会人になった姿、おじさんおばさんになった姿などを想像して本当にその名前で一生不便がないかを考えてあげてください。
外国人が読みやすい名前
グローバリズムが叫ばれている今、いずれ外国で活躍することを期待して、外国人でも読みやすい名前をつけるという人もいます。
ありす、けん、ゆう、めい、しょう、などは英語圏の人でも発音しやすいので、将来的に海外で仕事をしたり暮らしたりするのに便利だという考え方もあります。
大人になった姿を想像する
赤ちゃんの名前をつけるときに一番やりがちなのが、赤ちゃんの姿に合った名前をつけてしまうというものです。
例えば、赤ちゃんの姿のときに「まりも」という名前をつけた場合、数十年経ってその子がおばさんになったときに「まりも」が合っているのかどうかということです。
キラキラネームにも通じるところがありますが、赤ちゃんや子供の姿は人生の中でも短い期間なので大人になったときに不便にならない名前にしてあげることも重要でしょう。
過度な期待を込めすぎない
昭和によくあったのが、親の大きな期待を込めすぎて、子供が大きくなったときに名前にコンプレックスを抱くケースです。
例えば、英雄、正義、美麗、光輝、姫妃などの名前を持つ人(全員ではないです)は、名前に込められた期待が負担になっていることがあります。自分の人生は親が込めた期待に応えられていないのではないかという思いが芽生えてしまうということですね。
最近の名前の傾向ではむしろ期待をあまり込めずに(社会に対して期待できないという思いがあるのかもしれませんが)元気にすくすく育ってくれという思いのほうが込められています。
画数にこだわる
最近は姓名判断や画数にこだわる人も減ってきてはいますが、パパママの両親などが気にする場合もあります。
一応名前を決めたあとに、念のため画数が不吉ではないかくらい調べてもいいかもしれません。
誰かの名前から一字取る
昔の名前の付け方に多かったのが、親の名前の一字を取るというものです。最近は減っていますが、自分の子供との絆を名前から感じれるということでいいのかもしれません。
また、好きな芸能人やスポーツ選手などと同じ名前にするというのは、今も昔も少なからずあります。
あとは、自分の初恋の人の名前を子供に付ける人もまれですがいるようです。その場合はパートナーには内緒にしているようですね。
人とは違う名前をつける
流行には乗りたくないと、独自の名前をつける人もいます。その場合の注意点としては、こだわりすぎたゆえに全く読めない名前になったり、使えない漢字を使ったり、変な名前になったりしないように注意が必要です。
赤ちゃんの名前は愛の証
赤ちゃんの名づけ方法をいろいろ紹介していきましたが、最終的に決めるのはパパとママです。
流行などは参考程度にして、子供にとって一番なじむ名前、パパママも納得の名前にするのが最も大切なことでしょう。
周りからいろいろな意見を言われるかもしれませんが、ブレずに夫婦だけで決めるのが一番いいと思います。