夫との会話がつまらない!男女の話し方の違いを知れば夫婦の会話は楽しくなる
「夫に何を話しても返事が一緒」
「夫との会話はいつも説教臭くて嫌」
そんな風に感じている奥様もたくさんいることでしょう。
夫との会話がつまらないのは、男女の話し方の違いにあります。その違いを理解して利用すれば、つまらない夫との会話も楽しく弾むものになりますよ。
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夫との会話がつまらない原因
夫との会話がつまらない原因はさまざまです。
ただ、「会話があるだけマシ」とも言えるので(笑)、原因を探って楽しく会話ができるようにしたいところです。
一方的に話す
これは妻側に多いのですが、片方が一方的に話してしまい、相手が「会話をあきらめてしまう」ということです。
これは興味のあるなしではなく、とにかく「自分の気持ちを聞いてほしい」という圧力やプレッシャーに近いもので、話す側にとっては自己満足でしかありません。
ただ、話す側は意外にそれで満足してしまうのですが、聞く側にとってみては相手がしゃべり止むまでストレスになってしまいます。
相槌が雑
夫との会話がつまらない原因で多いのが、夫の相槌が下手ということがあります。
話をする側としては、「聞いてもらっている」「共感して欲しい」ということが大事なので、スマホをいじりながら相槌したり、テレビを見ながら相槌されると、「聞いてるの?」って思っちゃいます。
そんな夫に限って「聞いてるの?」と聞くと「聞いてるよ!」と逆切れしたりするので困ったものです。
興味がない感じが伝わる
相槌が雑という中には、「興味を持たれていない」という感じも含まれています。
妻としては、夫が興味のない話題だとわかっていても「聞いてほしい」こともあります。
話が噛み合わない
妻「今日突然雨に降られちゃってびしょびしょになっちゃった~」
夫「折りたたみ傘でも入れていけばいいじゃない」
一見話が噛み合っているように見えるんですが、妻としては「折りたたみ傘を入れたほうがいい」というのは重々わかっているんです。
言いたいことは「びしょびしょになって大変だった」ということなんですよね。
それを共感してほしいのに、夫はそれに気付かないというケースがあります。
常に結論を求められる
「今日さー、こんなことがあって、あんなことがあって、でね~」なんて機嫌よく話していると、「で、結局何が言いたいの?」と夫に言われることがありますよね。
こっちとしては別に結論があるわけじゃなくて、「うれしかった」「楽しかった」「悲しかった」「辛かった」ということを共感してほしいだけなのに、夫は結論を急ぎがちです。
相手の話に興味が持てない
夫はそもそも妻の日常生活の話に興味を持ってくれないということがあります。
「疲れている」だの理由をつけて妻の話を聞こうとしません。妻は家政婦ではないんですけどね。
男女で差がある会話の目的
男女の話し方の違いというのは、アメリカの言語学者デボラ・タネンによって「レポートトーク」と「ラポールトーク」に分類されています。
夫はレポートトークで「解決」を求める
夫と言うか男性は、事実や情報を客観的に見て、それを正確に伝えようという話し方をします。
これを「レポートを書く」というイメージから「レポートトーク」と言われています。
男性は仕事をする上で「論理的に分析する能力」が鍛えられるので、日常会話でも同じような考え方、話し方になってしまいます。
そういう意味で男性は会話の中で、論理的に問題点を洗い出して解決しようとします。だから、着地点や結論が不明な感情的な会話というのは苦手なのです。
妻はラポールトークで「共感」を求める
「ラポール」というのは心理学用語で、「心が通い合っている」状態のことを言います。
妻(女性)の多くは相手の感情や情緒に働きかけることで、親密さや共感を生み出そうとする話し方をします。
女性に典型的にみられる話し方で、心理的なつながりを重視しているのです。
女性が会話をするときには、結論や解決を望んではいません。自分の身に起きた出来事や感情を共感してほしいだけなのです。
【レポートトークとラポールトークの例】
「この洋服もう着ないかもしれないけど捨てられないんだよね」
→「メルカリで売って、そのお金で新しい洋服を買えばいいかも」(レポートトーク「解決」)
→「私も2年以上着ていない洋服がたくさんあるよ」(ラポールトーク「共感」)
夫婦で楽しく会話をするコツ
男女で会話の目的が違っているということがわかっただけでも、夫婦の会話でイライラすることは減ると思います。
そのうえで、さらに夫婦の会話を楽しくするコツをご紹介します。
共通の話題を見つける
当たり前のことですが、夫婦のどちらかしか知らない話題を振ってしまうと相手は聞きづらいですよね。
例えば妻の仕事先の話を夫に聞かせても、夫としては「知らないよ」と思ってしまいます。
だからできるだけ夫婦お互いが共有できる話題を見つけて話すほうが会話は弾みます。
意外にこれが「ない」っていう夫婦も多いので、そういう場合は一緒に行動して共通の体験をつくるのがおすすめです。
例えばスーパーに買い物に行くというような身近なことでも構いません。
オープンクエスチョンを意識する
オープンクエスチョンとは、相手が自由に回答できるような質問の仕方です。オープンクエスチョンの反対はクローズドクエスチョンとなり、「はい」か「いいえ」でしか答えられない質問の仕方です。
例えば、飲食店での会話で
「あなたの頼んだ料理はおいしかった?」
→「美味しい(はい)」「美味しくない(いいえ)」でしか答えようがない(クローズドクエスチョン)
「どうしてその料理を頼んだの?」
→「今日はあっさりしたものを食べたい」「ここの野菜がおいしいんだ」などいろんな回答ができる(オープンクエスチョン)
というように、「どうして」「なぜ」「なにが」のように、相手が「はい」「いいえ」で答えられないような質問をすると会話のキャッチボールが続きます。
ただし、楽しい会話になるかどうかは話題次第ですけどね。
共感してほしいアピール
これは妻側の会話の仕方ですが、夫にレポートトーク(解決策)を出させないような質問をするという方法もあります。
例えば、「今日は急な雨でびしょ濡れになったわ」に対し、妻としては「それは大変だったね」という夫の共感を期待するとします。
しかし、夫は「折りたたみ傘持っていけばいいじゃん」というレポートトークを返すことが多いです。
なのでそういう場合は、共感を返すように仕向ける質問をします。
妻「今日は急な雨でびしょ濡れになったわ。ひどいと思わない?」
夫「それは大変だったね。次からは折りたたみ傘持っていけばいいじゃん」
結局、レポートトークで夫は返してくるのですが、最初に「大変だったね」という共感も引き出せているので、妻としてはそれで許してあげてください(笑)
夫婦で会話する時間を作る
夫婦の会話がないと悩んでいる人の中には、単純に「会話の時間がない」という人もいます。
これは会話がないのではなく、時間がないだけなので、無理にでも会話をする時間をつくるしかありません。
夫婦で仕事の時間がすれ違いだったり、夫が忙しい場合には、意図的に夫婦二人の時間を作るようにしましょう。
会話で夫婦の愛は測れない
夫婦の会話が無いからといって必ずしも愛情が無いとか、薄いということではありません。
何も愛情表現は言葉だけではないからです。
- 家族のために働いてくれる
- 好きなことをさせてくれる
- プレゼントを買ってくれる
- 記念日を祝ってくれる
- 一緒の時間を過ごしてくれる
- 家事や育児を手伝ってくれる
こうした行動もすべて愛情があるからこそです。
言葉で伝えてほしい気持ちもわかりますが、特に日本の男性はそういう部分が苦手なので、別の愛情表現もしっかり受け取ってあげるといいと思います。