性格の不一致かも?夫と別れなくてもうまく付き合う方法
結婚生活を始めてみて夫との関係に不満を持つこともあります。
いわゆる「性格の不一致」というものですが、これをただの性格の問題と捉えていると最終的には離婚の方向へ進んでしまう可能性が高まります。
本当に根っこの部分の性格が異なるのか、単に相手のわがままや自分のわがままによるものかで随分と違います。
なんか微妙に性格が合わないような気がしている人は夫と自分の長所や短所を見直してみましょう。
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性格の不一致は離婚原因の一位
現在日本では結婚したカップルのうち、約3分の1が離婚するという結果になっています。
例えば、あなたと夫、あなたの両親、夫の両親、この3組の夫婦がいるとすると1組は離婚しているということになります。
また、夫婦間の性格の不一致というのは、離婚原因で圧倒的に一番多い理由となっています。
妻の申し立て | 夫の申し立て | |
---|---|---|
性格の不一致 | 47% | 64% |
暴力をふるう | 30% | 4% |
異性関係 | 28% | 20% |
生活費を渡さない | 23% | 2% |
精神的虐待 | 20% | 11% |
浪費 | 18% | 15% |
家庭を省みない | 15% | 8% |
親戚関係の問題 | 11% | 18% |
お酒 | 10% | 3% |
参考記事:離婚に関する統計|司法統計
夫も妻も離婚の申し立てで一番多いのが性格の不一致です。では、性格の不一致というのは具体的にどういったものでしょうか。
性格の不一致とは
性格の不一致というのは夫婦の離婚問題などでよく使われる言葉ですが、実は離婚調停などではどちらかが一方が「性格の不一致」を主張しても離婚できません。
性格の不一致で離婚できる場合は、双方が「離婚したい」という意思がある場合と、どちらか一方が暴言などの精神的苦痛を与えたり、執拗にプライバシーを侵害する行為などがあるときです。ただ、そうなるともう「性格の不一致」という言葉では片づけられない状況というわけです。
つまり、性格の不一致というのは、夫婦間の問題すべてに当てはまるという言えるわけで、これといった定義はないに等しいです。
【性格の不一致の例】
- 金銭感覚の違い
- 育児の方針の違い
- 生活習慣の違い
- 将来設計の考えの違い
- 味覚の違い
- 笑いのツボの違い
- ファッションセンスの違い
細かく具体的にするとキリがありませんが、性格の不一致というのは上記のようなことが複雑に絡み合って、相手のことが嫌になるということですね。
別れる程ではない性格の不一致は解消できる
結婚してから相手の素の部分がだんだんと見えてきて、嫌な部分が目立つようになってしまうことはよくあります。
血のつながった家族でさえ性格が合わないことがあるんだから、他人である夫と妻がまったく同じ性格であるはずがありません。
だから、性格は違って当たり前だと認識して、ではどうするのか?ということを考えていけば夫婦関係が良くなります。
夫の気に入らないところを書き出す
まずは夫の気に入らないところをできるだけ具体的に細かく紙に書き出してください。
女性というのは感情に左右されやすい生き物なので、論理的に考えるのが苦手です。だから、具体的に紙に書くことで、どういったことが嫌だと感じているのかをしっかりと認識することが夫婦関係改善の第一歩です。
【夫の嫌なところ書き出し例】
- 脱いだら脱ぎっぱなし
- 仕事のイライラを家に持ち込む
- ありがとうを言わない
- 家事を馬鹿にしている
- ネットでいらないものをすぐに買う
- お酒を控えない
- 暇があればゲームばかりしている
- タバコをやめるといってやめない
- キレイ好きで潔癖
- ストックを買い込む
- 電気をつけっぱなし
- 便座をあげっぱなし
というように、かなり具体的に細かく書いてください。
そうすると、「意外に少ない」とか「思ったより多い」とか、まとめると「だらしないのが嫌なんだなぁ」とか分析できると思います。
夫のいいところを書き出す
次に夫のいいところや好きなところを同じように紙に書き出します。
この作業は先ほど「夫の嫌なところ」をたくさん書いたことで、夫のことを「やっぱり嫌だ」と再認識してしまっている状態をフラットに戻すために行います。
また、嫌なところと良いところを比較することで、嫌なところを良いところで改善できる可能性を探ることができます。例えば「靴下は脱ぎっぱなし」なのに「本棚の本は綺麗に並べる」といった場合は、だらしないというより面倒くさいと思っていると考えられるので、もともと几帳面な部分があるので、靴下の脱ぎっぱなしをやめさせることができるかもしれないというわけです。
夫が思っている妻の嫌なところを想像で書き出す
妻であるあなたが夫との性格の不一致を感じている場合、夫も妻への何らかの不満を感じていることが多いです。
夫婦関係があまり良くなかったり、夫婦喧嘩が絶えないという場合はお互いが異なる主張があるということですからね。
夫の思っていることを当てるのは難しいですが、夫が怒るときやケンカになるきっかけなどを思い出して、夫が思っているであろう妻の嫌なところを紙に書き出してみてください。
譲り合える点を見つけよう
「夫の嫌なところ」「(夫が思うであろう)妻の嫌なところ」が出そろったら、その二つを照らし合わせてみてください。
例えばこんな風に書けたとすると、夫の嫌なところに対して、妻は割と細かく注意していると気付けると思います。
注意しても直らない夫に嫌気がさしているわけですね。夫は夫で自分のやることなすことに注意をされて嫌な気分になっているわけです。
この例を解決するには、夫が靴下を洗濯カゴに入れて、トイレの便座を下ろして、スマホゲームはやめて、休日は家族サービスをやればいいと思いがちですが、スマホゲームは夫の趣味の一つでしょうし、平日仕事を一生懸命しているのだから休日は疲れを癒したいという夫の気持ちもあるでしょう。
だからここは妥協点を見つけることを考えてください。靴下の例で考えると両社の考えは、
- 妻は洗濯カゴに靴下を入れてほしい
- 夫は洗濯カゴまで行くのがめんどくさい
だったらその間を取って、小さめの洗濯カゴを夫がいつも服を脱ぐ場所に置き、夫はそこに脱いだものを入れる、妻は洗濯時にその洗濯カゴを洗濯機のあるところへ持っていけばいいというわけです。
夫も「洗濯カゴへ毎回持って行く」か「小さい洗濯カゴに入れるだけ」のどちらがいいかと2択にするとすんなり提案を受け入れてくれることが多いです。
このようにお互いが歩み寄るような提案を考えることができれば夫婦関係は改善していきます。
スマホゲームばかりする夫が嫌なのは恐らくスマホゲームのせいでご飯を食べなかったり、お風呂に入らなかったりといった「やることをせずに夢中になる」ということが問題でしょうから、やることをやったら好きなだけやらせるということが考えられます。
休日寝てばかりの夫に対しては、妻のほうから休日のお出かけプランを提案するとよいでしょう。その時、ある程度前もって言うことと、何時までに家に帰るといったことを決めておくと、夫も「丸一日つぶれるわけではないか」と思えるので了解しやすくなります。
これでお互いが歩み寄ることができて、夫婦仲が改善すれば性格の不一致があったとしても、離婚になるということはないでしょう。
夫婦は歩み寄りが大事
いかがでしたか。性格の不一致といっても、ちょっとしたすれ違いだけであれば、お互いが歩み寄ることで解決することがほとんどです。
それでも我慢できないことがあったり、夫がまったく歩み寄ってくれないということであれば、別居や離婚を考えても仕方ないでしょう。