子供がいない女性のほうが母性がある?意外な女性脳の仕組み
「子供が欲しくないって思うのは母性がないからかな…」
「子供ってそんなに可愛いかな?私は苦手かも…」
「子供が生まれたら私にも母性が生まれるの?」
子供を望まない女性、子供に対して可愛いより苦手意識がある女性は、自分に母性があるのかどうか悩むこともあります。
自分は冷たい人間かも、自分は愛情が薄いのかも、そんなことを考えると何だか落ち込みますよね。
でも心配しないでください。母性はむしろ子供がいない女性のほうが発揮できるんです。それは脳の仕組みでわかっています。
そもそも母性って?
母性って普段の会話でもよく使いますが、実際に細かい定義というのをもう一度見てみましょう。
これが辞書に載っている意味ですが、一般的には上記の意味以外で「弱いものを見守りたくなる感覚」といった意味で使われることもありますよね。
ダメンズばかりを好きになってしまうというのも、ダメな男(弱いもの)を見守り、世話をしたくなる母性の一つです。
子供のいるいないにかかわらず、女性なら母性は少なからず誰にでもあります。男性にだって母性はあります。
子供がいると母性が大きく見える理由
ではなぜ子供を持つママは母性がすごい溢れているように見えるのでしょうか。
それは、出産という大きな出来事が脳にもたらす変化によって起こるものなんです。女性は出産によって女性ホルモンの性質が大きく変わることがわかっています。
そしてその影響で、大切な存在、つまり自分の子供に全母性を集中する脳になります。すると自分の子供に対して、どんな些細な変化でも見抜く力が養われます。
これが母親になった女性の母性が大きく見える理由です。
集中すると周りが見えなくなる
一方で、自分の子供に母性が集中することで、周囲に対する意識が向けにくくなって周りが見えなくなるということも起きてしまいます。
例えば、
「混んだ電車内でベビーカーを広げても平然としている」
「飲食店で子供が泣いても動じない」
「子供の鼻水やよだれを手で拭き取れる」
「(今はいないけど)外で母乳をあげる」
「子供と一緒になって大声で歌える」
のように、子供のいない女性から見ると「よくそんなことできるなぁ」って思うことがありますよね。
これは母親になって客観性が薄れたことで周囲への配慮が欠けやすくなっているということの現れです。(すべての母親がそうという意味ではありませんので悪しからず)
ママになった友達と久しぶりに会って「なんか別人みたい」と思うのはこういった脳の変化があるからです。
子供がいない女性の母性は分散している
子供がいない女性が「自分には母性がない」と感じてしまうのは、ママになった女性のように母性が一極集中していないからです。
もともと持っている母性を偏ることなく周囲にまんべんなく使うことが自然にできているのです。そのため普段当たり前にしていることが母性だと気付かずに「自分には母性がない」と思い込んでいるのです。
例えば子供を持つ女性に5匹の子犬を見せると、その中で自分が直感的に「かわいい」と思った1匹を無意識的に選んでクローズアップして見ます。逆に子供を持たない女性に同じように5匹の子犬を見せると、全体を満遍なくみて、それぞれの子犬の長所や短所、美点などをバランスよく見るんです。
このように子供がいない女性は常に客観的にバランスよく周囲を見ることができ、母性を公平に発揮できているので、周りから見ると十分に母性があると認められます。
まとめ:母親になる=母性ではない
自分に母性が無いと感じるのは、子供を持つママが自分の子供にかける一極集中の母性と比較しているからです。
これらは身体の変化に伴った脳の変化によるものなので気にすることはありません。
むしろ、周りに母性を振りまいているという自覚を持って、周囲の人に優しくおおらかな心で接するように意識すると愛される女性になりますよ。