子供がいて当たり前じゃない!子供がいない夫婦になる様々な理由
「子供がいないというだけで何となく居心地が悪い」そんな風に思うDINKS夫婦も多いんじゃないでしょうか。
私も実際子供のいない夫婦なので、子供を作らないと決めるまでは「結婚したら子供がいて当たり前」という風潮に押しつぶされそうになりました。
周りには少ないかもしれないけど、実際に子供がいない夫婦というのは増えています。子供がいないからって肩身の狭い思いをしないで、自分以外にも同じ境遇の人がたくさんいると知ると心が軽くなりますよ。
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子供がいない・子供がいらない夫婦の割合
国立社会保障・人口問題研究所によって調査された第15回出生動向基本調査(夫婦調査)によって、子供がいない、または子供がいらないと考えている夫婦の割合がわかります。
【50歳未満の妻がいる初婚夫婦の子供の数】
出生児数 | 割合 |
---|---|
0人 | 13.1% |
1人 | 25.0% |
2人 | 44.1% |
3人 | 14.6% |
4人 | 1.9% |
5人以上 | 0.2% |
【理想の子供の人数】
理想の子供の人数 | 割合 |
---|---|
子供はいらない | 3.5% |
1人 | 4.0% |
2人 | 51.3% |
3人 | 32.4% |
4人 | 3.5% |
5人以上 | 0.7% |
出典:出生動向基本調査(夫婦調査)|国立社会保障・人口問題研究所
現状子供がいない夫婦というのは約13%です。そして、理想の子供の人数で「子供はいらない」と答えたのはわずかに3%です。
子供がいない夫婦の中には新婚夫婦もいるでしょうし、計画を立てて出産を考えている人もいるでしょうけど、13%というのはかなり少ない印象です。さらに子供がほしくない夫婦は3%ですから超少数派という結果です。
このことからも夫婦でありながら子供を持たない選択をすることは周囲の理解が得られにくいことが考えられます。
さらに、自分から「子供がいらない」と選択したのではなく、「子供が欲しいけどできない」という人にとっては周囲の期待や自責の念などから精神的な負担を感じるのは容易に想像できます。
子供がいない夫婦になった理由
「子供がいない夫婦は自分たちだけじゃない」
周りに子供がいない夫婦が少ないから卑屈になってしまうことがありますが、子供がいない夫婦が世の中にたくさんいると知れば、自分たちの生き方にも自信を持つことができます。
子供がいない夫婦生活になった理由はさまざまです。
子供を産むタイミングを逃した
男女雇用機会均等法によって女性も社会進出が進み、キャリアを積む人も増えてきました。さらに不況ということもあって、賃金が上昇しないという不安もあり、夫婦共働きが当たり前になってきています。
そんな状況もあって、結婚してもすぐに子供を作るということができずに時間だけが過ぎてしまったという意見もあります。
それ以外では、両親の介護であったり、晩婚化によって子供ができにくかったりなど、子供を産むことは何となく考えていたものの結局時期を逃してしまったということもあるようです。
- 仕事が楽しくて先延ばしになってしまった
- 結婚が遅く気づいたら子供がいなかった
- 親の介護など子供を産むどころではなかった
- 子供は欲しかったがパートナーが見つからない
子供を育てる自信がない
私自身もそうなんですが、子供を育てる自信がないという理由もあります。こういった理由で子供を欲しくないと思う人は少なくないようです。
自信がない、または不安があるという具体的理由は以下のようなものがあります。
- 子供を育てる費用が捻出できそうにない
- 子育てしながら働いている人がしんどそうに見える
- 自分が大人になり切れていないと思う
- 神経質なので子供にスパルタ指導しそうで怖い
- いじめられていた経験があるから子供に同じ目にあってほしくない
- かぎっ子になるのは必至だから寂しい思いをさせたくない
病気など身体的事情
これは妊娠できるのに妊娠しなかったというものではなく、子宮や卵巣の重い病気になってしまったり、夫の身体の状態だったり、医療の力を借りても妊娠が不可能で、やむを得ず断念せざるを得なかったというものです。
- 子宮や卵巣の病気
- 夫の精巣の病気
- 抗がん剤などの薬の影響
- がんなど過去の病気の影響
不妊治療でも出産が叶わなかった
日本では約6組に1組が不妊に悩んでいるとされています。不妊治療の技術は年々進化していますが、社会的に晩婚化も進んでいるので、女性の年齢が高くなることで出産の確率は下がります。
35歳でも不妊治療で妊娠するのは約24%程度で4人に1人という現実があります(日本産科婦人科学会 2015年データより)。
また、不妊治療は出産できなくても高額な費用がかかってしまうため、やめるにやめられず続けてしまったりして、精神的な負担だけでなく、経済的にも負担が大きくなります。
子供のいない人生も楽しい
私もそうですが、「子供がいた人生ってどんなのだろう」って考えたりもします。想像すると確かに子供がいる人生は素晴らしいと思いますよ。子供がいたら一緒にやりたいことも山ほど浮かびます。
じゃあ、子供がいない今の人生はどうなの?って思った時に、「いや、こっちはこっちで楽しい人生ですよ」って素直にそう思えます。
実際に子供がいる友達からは「自由があって羨ましい」とか「旦那さんとずっと仲良しでいいなぁ」とか言われることもあります。逆に子供がいる友達に対して「子供と一緒に楽しめていいなぁ」と思う自分もいます。
子供がいるからこそできること、子供がいないからこそできることってあるはずです。それを考えるとどっちが幸せだなんて議論すること自体がナンセンスだし、そんなことを考える暇があったら自分の人生をどう楽しめるかを考えるほうがいいですよね。
どうしても子供がいないことに寂しさを感じてしまう人はこちらの書籍を読んでみてください。
著者による子供のいない女性を応援するプロジェクトもあります。