小学生のおっさん化!?肩こり、腰痛、老眼など原因と予防
テレビを見ていると小学生が肩こりで整体に通っているという衝撃の内容がありました。
調べてみると現代の小学生に起こっている問題は、肩こりだけではなく、腰痛、老眼に似た症状など、明らかにおっさん化が進んでいるみたいです。
わが子がおっさん化しないために原因と予防を考えていきます。
小学生の肩こり
肩こりと言えば大人の悩みだと思いがちですが、現代においては小学生も肩こりに悩んで整体にまで通う子がいるようです。
小学生の肩こりの原因はランドセルに入れる教科書などの重さによるものだと言われています。
でも昔からランドセルって背負ってるよね? と思うんですが、問題は中身です。
現在はゆとり教育がダメだということになり、また詰め込み教育に戻されました。そのため、教科書に載る内容が増えてページ数増になったということです。加えて教科書の大きさが従来のB5判からAB判に大きくなったものもランドセルが重くなる原因になっています。
【ゆとり教育と現在の教科書との比較】
- 教科書の厚みが平均36%増
- 教科書が大きくなった
- わかりやすさ重視で手厚い内容になりページ数は減らず
で、実際の重さはというとランドセルの重さだけで1.0㎏~1.2㎏あり、教科書やノートの重さが1日の授業の平均でだいたい3~4㎏となります。
ということは、全体で約5kgということになります。
5㎏のお米の袋をイメージするとわかりやすいですが、これを体の小さな小学生が背負っているわけです。
【小学生の平均体重】
平成26年のデータ | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
1年生 | 21.3kg | 20.8kg |
2年生 | 24.0kg | 23.4kg |
3年生 | 27.0kg | 26.4kg |
4年生 | 30.4kg | 29.8kg |
5年生 | 34.0kg | 34.0kg |
6年生 | 38.4kg | 39.0kg |
ランドセル込みで5㎏の重さになるのは教科書の厚みが増す高学年でしょうから、小学5年生の体重で考えると体重の7分の1の重さをいつも背負っているということになります。
でも、私たちが小学生の頃はゆとりの前の世代だったけど肩こりとか聞いたことありませんでしたよね。
実はもう一つ要因があって、それはスマホや携帯ゲームなどの出現です。
スマホやパソコン、携帯ゲームをする小学生が増えたので、姿勢が悪くなり肩こりになりやすい状態になっている子が多くなっているということです。
内閣府の調べによりますと、1日あたり1時間以上スマホなりパソコンなりをしている小学生の65%以上にもなります。
さらにその利用内容を見ると動画視聴やゲームがほとんどで、画面に集中しやすい状況になっていることがわかります。
出典:平成28年度青少年のインターネット利用環境実態調査|内閣府
ということで、小学生の肩こりの原因はランドセルの重さに加え、スマホなどの長時間利用で姿勢が悪くなっているからということですね。
小学生の腰痛
小学生の腰痛は、肩こりと同様にランドセルの重さと、スマホなどの利用時間増による姿勢の悪さの両方の作用によって起こります。
また、最近の研究によりますと大人も子供もメンタルが要因で腰痛になるということが考えられています。
SNSによる仲間外れとか、LINEなどのメッセージのやり取りでの気遣いとか小学生も結構メンタルが疲れているのかもしれません。
とくに真面目過ぎたり、親からの期待を寄せられている小学生はメンタルが疲れやすいようなので、親としては子供のメンタル面も注目してあげたいですね。
小学生の老眼
小学生の老眼というものはありません。
実際には、スマホをしすぎることによる老眼に似た症状に一時的になるということです。
これはやはり、スマホや携帯ゲーム機などの利用時間が大幅に増えたことによって起こります。
スマホなどを使用するときには近くにピントを合わせ続ける状態が続くので、目の筋肉が披露して調整機能が低下するということです。
目の酷使を続けると近視にもなってしまいますし、肩こりなどにもなりやすくなります。
ちなみにスマホや携帯ゲームがない時代では、サッカーや野球など近くを見たり遠くを見たりとバランスよく目の運動ができて、自然に調整機能が鍛えられたということです。
肩こり・腰痛・老眼の予防
現代の小学生の肩こり・腰痛・老眼の原因には、スマホや携帯ゲームなどの利用増による姿勢の悪さにあると考えられます。
肩こりや腰痛には教科書の重さ問題もありますが、ゆとり世代前の教科書も結構重かったことを考えると、ランドセルの重さは実は間接的な問題で、本当に直すべきはスマホの利用時間や利用方法にあるようです。
姿勢を正す
スマホを観る姿勢というのは大人でもそうですが、相当首や肩に負担がかかっています。だから子供の姿勢に注意してあげることが大事でしょう。
例えば動画はテレビのインターネット機能を使ったり、Chromecastを使ってテレビに写したりするなど、姿勢よくみられるようにしてあげるなどですね。また、タブレットやパソコンで見せるなら首が下がりすぎないようにモニタの位置を調整したりしてあげたいですね。
どうしてもスマホでしか見せられないという場合は、スマホを固定できる器具を使って首が下がらない位置にスマホを固定して見せるようにするしかないですね。
それから目の酷使を避けるために、利用時間を減らしたり、連続で長時間使わせないなどの管理も必要でしょう。
ランドセルの工夫
重さを軽くするというのは難しいでしょう。教科書を置いてくるのは宿題や予習復習ができないということになりますし、ノートを軽くしても微々たるものですからね。
そうなると持ち方を工夫するほうがいいでしょう。
ランドセルは背中にくっつくようにベルトを調整したほうが肩や腰への負担は減ります。あとはランドセルの中で教科書などが暴れないように空間を埋めるというのも有効です。
重さを分散するために手提げなどに分けるという考えもありますが、両手を使えなくなると転んだ時に危ないということもあるので、低学年の場合はその辺も考えてあげたいところです。
運動をさせる
スマホやゲーム機の利用時間が増えたということは、これまでやっていた(遊びとしての)運動の時間が減ったという子も多いです。
大人も肩こりの解消のためにストレッチや運動をしたり、肩を温めるということをしますから、本来は小学生なら自然にやっていた遊びとしての運動を増やすというのは一つの予防方法でしょう。
運動の時間を増やすことができれば、目の酷使も防げますし、スポーツをすることで目の調整機能も鍛えることができます。
医師や整体師に相談
最後はやはり専門の医師や整体師などに相談するのがいいでしょう。
最近は子供の肩こりや腰痛などの相談が増えているということなので、子供を診てくれる診療所を探して受診してみるというのがいいですね。
目に関しても近視になったかどうかは学校の健康診断くらいでしか自覚できないので、普段から子供の目が見にくい様子がないかを注意してあげたいですね。見にくそうにしていたら眼科などを受診させるようにしてください。
小学生のおっさん化まとめ
小学生のおっさん化というのは、肩こりや腰痛、老眼(のような症状)とかなり深刻なようです。
ただ、大人もスマホの利用による姿勢の悪さは共通なので、親子でストレッチや運動などをして肩こりや腰痛などの予防をするといいかもしれません。
親子でやることでストレス解消にもなりますし、コミュニケーションも増えますからいいんじゃないでしょうか。