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子供の前で夫婦喧嘩はNG!暴力、暴言を見ると能力が低下する

 2018/07/12 夫婦の関係 子供のこと
 

共働きで仕事に家事に育児に忙殺されるママも増えてきました。

そこでたまったストレスやイライラによって、旦那や子供についキツイ暴言を吐いてしまうという人もいるでしょう。

または、旦那と折り合いが悪く、子供の前で激しい口喧嘩をしてしまうという家庭はありませんか。

子供に身体的な被害がなくても、その暴言は子供の心をむしばんでいます。

夫婦喧嘩で子供の脳は委縮する

NHKクローズアップ現代で特集されたもので、衝撃的な研究結果が紹介されていました。

(子供が)日常的に夫婦の暴言に接すると、脳の海馬や扁桃体に異常を来し、怒りや不安を感じやすくなる上、視覚野の一部も萎縮。記憶力や学習能力が低下してしまうといいます。NHK-クローズアップ現代

そして、驚くことに両親のあいだでの暴力を目撃したときよりも、両親のあいだでの暴言を目撃したときのほうが脳の萎縮が大きいというのです。

また、両親がお互い無視しあうような状態でも、家庭内の不穏な空気を子供が察知して心にダメージを負ってしまうということです。

つまり、両親が喧嘩しているところを見せるのもダメだし、仲の悪い空気を出すというのもダメなんです。

このことは児童虐待防止法にも記載されています。

児童虐待防止法 第二条 児童虐待の定義
「児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力( 配偶者〈婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。〉の身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすもの及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう。)」

暴言がないかチェックしてみましょう

ママからパパへの暴言、またはパパからママへの暴言を、どれくらい子供が聞いたかによって、脳の萎縮危険度がわかります。

次の質問一つずつに対して、子供がどれくらいの頻度で聞いたかを、以下の点数を付けて合計点を出してください。

【点数の付け方(子供が聞いた頻度)】

・一度もない  0点
・2年に1回  1点
・1年に1回  2点
・1年に2~3回  3点
・毎月  4点
・毎週  5点
・週に2~3回  6点
・毎日 7点

【質問:ママがパパに対して(またはパパがママに対して)】

① 大声で叱る
② 行動を責める
③危害を加えると脅かす
④ 気分を悪くするような悪口を言う
⑤ ばかで、行動が幼稚だと言う
⑥ 行わなかった行為について責める
⑦ 人前でばかにしたり、恥をかかせたりする
⑧無能で価値のない人間だと言う
⑨ 声を荒げる

出典:NHK クローズアップ現代より

ハーバード大学の調査では合計点数が24点以上の家庭の子供に脳の萎縮が確認されたということです。(実際は質問が15問なのですが、同じような質問があるので省略し、点数も調整しています。きちんと計算したい場合はこちらからどうぞ)

24点未満だったかと言って安心してはいけません。子供によって個性や気質は異なりますから、心の弱い子供であれば少しの暴言でも傷つくこともあります。

子供の心をケアする

ママの愛情

先のチェックにより24点以上あるなしにかかわらず、少しでも点数が加算されたという人は、今からでも子供の心のケアを意識するといいでしょう。

子供の状態に注視する

子供の心が不安定になると以下のような状態が見られるようになります。

  • 心身症(反復性腹痛、心因性頻尿、摂食障害など)
  • 注意力の低下
  • 学力低下(集中力低下)
  • 対人関係能力の欠如
  • いじめ(被害者または加害者)
  • 不眠
  • 不登校・ひきこもり
  • 家庭内暴力

子供の個性や気質、おかれた環境によって、どういった症状が出るのか、または程度の大小が異なるので、親は子供のことをしっかりと観察することが大切です。

夫婦喧嘩は子供のいないところで

基本は夫婦喧嘩を子供に見せないのが一番です。

喧嘩をするなら二人っきりのところで、できるだけ冷静に声を荒げずに要点だけを伝えましょう。

といってもそれが難しいのであれば、その瞬間の怒りはとにかく抑えて、LINEやメールで旦那の携帯に文章で送りましょう。

そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、文章にすると意外に冷静さを保てるので、要点を的確に旦那に伝えることができます。

また、喧嘩はしないけどお互い無視するなど、雰囲気が悪い場合は要注意です。

子供はそういった空気を敏感に察知し、「両親の仲が悪いのは自分のせいだ」「両親を仲直りさせることができない自分が悪い」と思ってしまいます

この場合、直ちに仲を修復するか、それが不可能な場合は子供に「あなたのせいじゃない」と納得させる説明をきちんとしなければいけません。

両親のいざこざが子供の教育に悪い影響を及ぼしているということを理解しましょう。

子供へ愛情をしっかり示す

「子供は勝手に育つ」とよく言いますが、これは行間を読むと「子供は(愛情を注げば)勝手に育つ」ということです。

親(血のつながってない親も含む)が示した愛情によって、子供は安心感や信頼感を持ち、安心できる場所があるからこそ、外の世界への興味・関心を広げることができ、豊かな心をはぐくむことができるのです。

子供に愛情を示すには、言葉でしっかりと伝えなければいけません。「ママは今あなたを見ているよ」という意思表示です。

例えば、絵を描いている子供に対し、ママが後ろでニッコリ微笑んだとしても子供に愛情は伝わりません。

そこで、「絵を描いているんだね~何の絵かな?」と話しかけるだけで、子供は「自分に関心を示してくれている」と感じます。

あとは、褒めるところはしっかりと褒めて、スキンシップもできる限りしてあげてください。

自分で何とかできない場合は相談を

初めて子供が生まれたとき、その瞬間に人は「親」になります。

初めて行う育児は戸惑いや悩みが多くなるのは当たり前です。さらに仕事や家事に追われたら、イライラして夫や子供に当たってしまうこともあるでしょう。

親も完璧な人間ではありません。自分自身に心のケアや助けが必要な場合は、専門機関に相談するというのも一つの方法です。

また、夫が暴言を吐くなど、自分ではどうしようもできない場合についても同様です。

>>児童相談全国共通ダイヤル|厚生労働省

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ふ~みん

ふ~みん

夫と子供3人(全部男の子)と暮らしています。子供が実質4人いるんじゃないかってくらい家事に育児に忙しいですが、子供の成長を日々感じられて幸せな瞬間も多いです。旦那は成長しませんが(笑)。忙しい育児の中でも、家事などの時短や工夫をすることで自分の時間を持つこともできます。そんな私の工夫がちょっとでも役立てればと思って書いています。

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